やる気あんのか

独身男性の日常を鮮明に描く。

家族っつうものが苦手なんだよ

昔から、いわゆる「家族団らん」みたいなものが苦手だった。食卓で家族全員集まった際には心臓がむず痒くなり、すぐに自室に逃げ込んだものであった。なぜそう思うのかずっと疑問であったが、この本を読んでとても合点がいった。

 

家族という病 (幻冬舎新書)

家族という病 (幻冬舎新書)

 

 

 だいぶ前に流行ったのでご覧になった方も多いと思う。私は、家族だからといって、人の心に土足でフリーパス状態で上がり込むような図々しさ、遠慮のなさが苦手だったのだと、この歳になってようやく気付かされた。血のつながる家族といえど所詮赤の他人である。いざ外の世界に出ると他人を思いやろうとか、分別のある行動をしようという声に耳を傾けるのに、いざ家の玄関を跨ぐとそういった感覚が無くなってしまう人、案外多いのではないだろうか。

なんでこんな事急に書くかって、最近、距離をおいていた家族とのやり取りが急に増え、正直仕事より疲れてしまったからである。年に一度や二度顔を合わせて、近況を話すぐらいで、良いのではないか。幸い両親も健在である。元気にしているうちは、便りがないのはナントカの精神で、どうかそっとしておいてほしいと思う、ほろ酔いの夜なのである。